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2010年01月25日

Nexus Oneレビュー(ドコモ、ソフトバンク)

nexus-one-unboxed.jpgこの間Blackberry 9700買ったのにもう??と言われそうですが、発売日に噂のGoogle携帯、Nexus One(ネクサスワン、と読みます)を輸入して日本国内で使い始めました。ドコモとソフトバンクの回線で利用できていますが、設定を間違えると簡単に数百万円の請求が来ますので、どの海外携帯にも言えることですが、あまり設定に自信のない方にはお勧めしませんのであらかじめご注意ください。この記事では、主にソフトバンクの回線で定額利用した場合のレビューと、SoftBank・DoCoMo両回線での定額を活用するための設定方法について記載したいと思います。

【Nexus Oneメール機能】
Nexus Oneには、メールクライアントが標準で2つ内蔵されています。一つはGmailで、もう一つはメール、という至って標準的な名前が付いています。Nexus OneはGoogle携帯なのでやっぱりGmail使ってみたいですよね?これには大きな落とし穴があります。というか、スマートフォンをいろいろ使ってきた私には、Gmailもメールも、かなり出来が悪いとしか言いようがありません。
まずGmail。セットアップは簡単ですぐ使い始められますが、いくつか致命的な問題点があります。まずは[返信]ボタンの位置ですが、なんと、各メールを開き、メール最下部までスクロールしないと返信できません。メール本文を長押ししようが、メニューボタンを押してメニューを出そうが、そこには返信はありません。ちなみにメール本文表示中には、本文長押しには機能の割り当てはなし、画面下部にソフトキーとして[アーカイブ][削除][次]、メニューボタンには[前][スターを付ける][未読にする][ラベルを変更][受信トレイに戻る][その他]、さらにそこで[その他]をタップすると[ミュート][迷惑メールを報告]とあります。返信のほうが重要な気がするのですが、、もしメールが1000行あったら、返信はあきらめるしかありませんね。さらに、[次](=より古いメールへ移動)のほうが[前](=より新しいメールへ移動)より便利な位置に配置されているのですが、私のようにメールを古いものから読むスタイルの人は、かなり違和感があります。なお、Nexus OneのGmailクライアントではGmailはプッシュ配信となります。
返信できないGmailはあきらめて[メール]を使っても、もちろんGmailは読めます。しかし、この場合GmailへはIMAPのアクセスとなり、[メール]はなんとIMAP-Idleをサポートしていないので、Gmailなのにプッシュにならず、5分おきの更新となってしまいます。こちらのクライアントの場合、本文長押しには機能の割り当てはなし、画面下部にソフトキーとして[返信][全員に返信][削除]、画面上部に[前][次]、メニューボタンには[削除][転送][返信][全員に返信][未読にする]があります。まだこのほうがGmailよりはましですね。しかしせっかくのGmail、IMAP-Idleが使えないのはあまり意味がありません。
どちらのクライアントもなぜかコピペをサポートしておらず、またメールアドレスを新規で入力する際に、これは本当に自信がないのですが、どうやってもAndroidの電話帳機能である[連絡先]を参照できません。どうやってメール送れって言うのだろう。。コピーペーストに関しては、いったん返信しようとすればコピペが可能です。
Nexus Oneの[メール]ではExchange Server ActiveSyncも使えます。企業向けもちゃんと理解しているということのようですが、日本語は文字化けして使えません。iPhoneでのExchange ActiveSyncも多少文字化けはあるものの致命的ではないのですが、Nexus Oneの場合は少なくとも国際化のテストは全く行われていないということだと思います。Exchange Serverで利用しようと思っている方は要注意です。
そういうわけで、メールクライアントにはK-9 Mailがベストです。Androidマーケットから無料でダウンロードができます。これなら返信も前のメール移動も次のメール移動もGmailのプッシュメールもできるんですね。残念ながらなぜかやっぱり連絡先の参照機能はないようですが、、K-9 Mailはメールボックスに1000通まで置いておけますし、高速な検索機能もあります(今週のバージョンアップで追加)。

【Nexus Oneブラウザ】
メール機能はかなりひどかったのですが、Nexus Oneのブラウザ機能はかなり良いです。やはりコピペができないのは最大の問題だと思いますが、Googleにワンボタンでアクセスしたり、音声認識で検索できたりのギミック的なところは素晴らしいですし、基本機能としてのフルブラウザは、iPhone 3GSのSafariより高速で、携帯でサイトを見ていることを忘れさせてくれます。ただし現行のNexus Oneではマルチタッチやピンチといった操作ができませんので、画面のズームがあまりスムーズではありません。あとこれはメールでも言えることなのですが、片手でNexus Oneを持っている場合、親指の付け根が画面にちょっとだけでも触れてしまうと、操作ができなくなるという問題があります。ブラウザの場合指でタップするところが画面の端になっていることも多く、親指を伸ばしたりするとかなりの確率で付け根も画面に触れてしまい、スムースに使えません。このような問題点も、おそらくGoogle社内ではNexus Oneが十分にテストされていないことを物語っているのだと思います。
ブラウザの速度やレンダリング性能については全く問題なく、素晴らしいブラウザです。細かい問題点はあるものの、ブラウザについては合格点以上をあげられるでしょう。
Nexus Oneでの音声認識は、アプリ・IME側で対応する必要があるらしく、現時点でNexus Oneで利用できるFlickWnnという日本語IMEでは利用できず、ブラウザの上部の検索ボックスの中でしか日本語音声認識を楽しめません。しかしこの精度は大したもので、首都圏の駅から駅までの乗り換え案内なら、「○○から○○」と話しかけるだけで、すぐに乗り換え案内がブラウザに表示されます。日本語で話しかけてGoogle検索も可能です。ブラウザ内の入力ボックスやメールなどのアプリケーションでは音声認識ボタンが表示されませんが、IMEを標準のAndroidキーボード(英語)に切り替えることで、音声認識ボタンがソフトキーボード上に表示されます。ここから起動した音声認識はなぜか認識率が悪く、実際には使い物になりません。設定のパラメータなどに違いがあるのかも知れませんね。ただ、英語ロケールに切り替えた場合はメールやツイッターが音声認識でできるなど、ちょっと今までとは違う世界が広がりそうです。

【Nexus Oneスケジュールと電話帳】
Nexus OneのPIMというかスケジューラは[カレンダー]と呼ばれています。普通の機能は備えていて必要十分なのですが、細かいところはまだまだです。1日のビューでは約10時間分が画面に表示されるのですが、ワーキングタイムではなく、変な時間のスケジュールが表示されます。そのため、電話していてスケジュールの調整をしようと思ってNexus Oneのカレンダーを開くと、必ず時間をスクロールして朝9時とか10時に合わせる必要があります。一回合わせてしまえば、フリックで日を簡単に移動できるのはとても便利です。
カレンダーは、Google Syncと同期できます。Exchange ActiveSyncとの予定表同期はなぜかサポートされていません。Exchange Serverの人は、メールは文字化け、スケジュールは同期できないというわけでかなり厳しいかもしれませんね。ちなみにGoogle Sync、私は会社がExchange Server(笑)なので「仕方なく」Outlook 2007と併用して利用しているのですが、結構動作が怪しく、予定が重複すると同期されなかったりなど、完全に信用するのは危険です。Google Calendarネイティブで使用している人は問題ないのかも知れませんが、、
Nexus Oneの電話帳機能は[連絡先]という名前で、ここだけマイクロソフトっぽさ(!?)が漂っています。またExchange Serverとの同期もほぼ完ぺきで、ありがたい限りです。国産の携帯はメールやスケジュールの同期に力入れてくれるのはいいのですが、電話帳の同期機能が今一つなのが、いざという時に不安です。連絡先を先に立ちあげずに[電話]から、数字キーパッドでyasu=9278のように入力する検索方法はサポートされておらず、[電話]-[連絡先]と明示的にタップしてからソフトキーボードを使って検索することになります。一応インクリメンタルサーチが効いていることは効いているのですが、検索している文字を検索結果の下に大きく表示してしまっているので非常に見にくく、電話のかけるスピードという点ではBlackberryの数倍の時間がかかってしまいます。

【Nexus One電話機能】
電話機能のレビューは難しいのですが、かけるまでの操作という意味ではBlackberryが最もかけやすく、iPhoneが二番目、Nexus Oneはあまりかけやすいとは言えないと思います。電話中にスピーカーフォンに切り替えたりなどの操作を行ったり、電話を切るなどの操作はBlackberryが最もやりやすいのですが、UIがちょっとだけ洗練されていて、Nexus OneのほうがiPhoneより使いやすいです。特にiPhoneでは電話が切れた後すぐに[電話を切る]ボタンが[リダイヤル]に変化してしまうので、電話を切ったつもりでリダイヤルし、そのままポケットへ→相手の留守電に長電話、などという事故が結構ありました。Nexus Oneではそもそも切断ボタンが長く表示されていますし、リダイヤルボタンは表示されないため2タップ必要ではあるのですが、iPhoneのようにスクロールしようと思ってタップしてすぐ電話してしまったり、電話を切ろうと思って発信したり、などの問題はありませんでした。Blackberryの場合、電話の発着信は別のハードウェアキーに割り当ててあるので、そのあたりは実にスムースにこなすことができます。

【Nexus Oneバッテリーの持ち、有機EL液晶などハードウェア関連】
レビューの最後はバッテリーを含むその他ハードウェア関連です。まずバッテリーは持ちません。普通に電話したりメールしたりブラウザを使ったり、、という環境であれば、おおよそ8-12時間程度で空になると思います。できる限りACアダプタを持ち歩くか、ノートパソコンのある方はUSBケーブル常備で、常時充電しているのがよいと思います。Snapdragon 1GHzという高性能CPUのせいなのか、大きな有機EL液晶のせいなのか、、実際のところははっきりとは判りませんが、Androidケータイの場合[設定]-[端末情報]-[電池使用量]をタップすると、何かどの程度電池を食っているか表示してくれます。私の使い方では、ディスプレイが60-70%の電池を食っているという表示になりました。
W-CDMA(UMTS)はBand I, IV, VIIIなので日本ではBand I(2GHz帯)のみしか使えず、Band VI 800MHz帯のFOMAプラスエリアや東名阪のBand IX 1700MHz帯では使用できません。HSDPA 7.2MHz、HSUPA 2Mbps、GSM/EDGEはクワッドバンド対応と基本的には十分と言えます。日本ではソフトバンクはBand Iのネットワークなので問題なし、ドコモは山間部や東名阪の一部でBand Iが来ていない地域・十分に容量がない地域では、圏外になるリスクがあります。米国やヨーロッパではほとんど問題はないでしょう。
カメラは5メガピクセルで、最短撮影距離6cmのオートフォーカス、LEDフラッシュ付きで、携帯のカメラとしては標準的な画質と言えます。

【Nexus Oneをドコモで使う】
Nexus Oneをドコモ(DoCoMo)で使う場合、パケ死に注意する必要があります。そもそも海外携帯電話は国内のオペレータ(携帯電話会社)で使用することを想定していませんから(少なくとも日本の法律では)、利用者が十分に注意しないと、パケット代が青天井になってしまいます。特にNexus Oneのように高速で高機能なフルブラウザが付いている端末では、あっという間に万単位のパケット代もあり得るのです。
さて、Nexus Oneをドコモで定額で使うには、上限5,985円のパケ・ホーダイ ダブル(シンプルも可)の付加が必須となります。BlackberryやWindows Mobile、Android用の料金プランであるBiz・ホーダイ ダブルでは、上限が13,650円となってしまいます。ここはスマートフォンユーザーにはとても使いにくいところかと思いますが、間違いやすいところでもあるので注意が必要です。定額で使用するには、128K通信という定額プランとmopera Uライトプランを利用します。128K通信は申し込みは不要ですが、mopera Uライトプランは申し込みが必要で、2010/4/30まではキャンペーンで無料ですが、それ以降は月315円がかかります。すなわち、ドコモの場合は5,985+315=6,300円が毎月かかるということになります。
128K通信の設定は以下の手順で行います。
  • [設定]-[無線とネットワーク]-[モバイルネットワーク]-[アクセスポイント名]画面を出す。
  • [メニューキー]-[新しいAPN]をタップし、適当な名前を付け、APNに「mpr.ex-pkt.net」を設定する。
  • ひとつ前の画面に戻り、付けたAPN名の右側にあるボタンをクリックして緑色にすれば完了!
Nexus Oneではiモードメールは直接は扱えません。私の場合、iモードメールの転送をモバセクというサービスで行って、iモードメールをNexus OneのGmailで読んでいます。

【Nexus Oneをソフトバンクで使う】
Nexus Oneをソフトバンク(SoftBank)で使う場合は、ドコモ以上に十分な注意を払ってください。というのは、ドコモの場合どうやっても上限は13,650円になるのに対し、ソフトバンクの場合は設定を間違えると上限がなく、数百万円の請求が来ることもあるからです。
ソフトバンクの場合、iPhoneの契約を利用するか、または普通のソフトバンク携帯の契約を利用する方法の二つがあります。どちらでも、定額の上限は5,985円となりますが、iPhoneの場合、iPhone for Everybodyキャンペーンが適用できれば、4,410円で利用できます。設定はiPhone契約の場合と普通の契約の場合で異なりますので、注意が必要です。まずはiPhoneの契約の場合の設定を説明します。
  • [設定]-[無線とネットワーク]-[モバイルネットワーク]-[アクセスポイント名]画面を出す。
  • [メニューキー]-[新しいAPN]をタップし、適当な名前を付け、APNに「smile.world」を設定する。
  • ユーザー名に「dna1trop」、パスワードに「so2t3k3m2a」を設定する。
  • ひとつ前の画面に戻り、付けたAPN名の右側にあるボタンをクリックして緑色にすれば完了!
普通の携帯の契約の場合は、パケット定額プランとしてパケットし放題ではなく、パケット定額フルを付加します。パケットし放題でNexus Oneを接続すると、青天井になってしまいますので注意してください。またパケット定額フル契約の場合、普通の携帯にそのSIMを挿すと、上限は4,410円ではなく5,985円になります。
  • [設定]-[無線とネットワーク]-[モバイルネットワーク]-[アクセスポイント名]画面を出す。
  • [メニューキー]-[新しいAPN]をタップし、適当な名前を付け、APNに「open.softbank.ne.jp」を設定する。
  • ユーザー名に「opensoftbank」、パスワードに「ebMNuX1FIHg9d3DA」を設定する。
  • ひとつ前の画面に戻り、付けたAPN名の右側にあるボタンをクリックして緑色にすれば完了!
Nexus OneではソフトバンクのMMSメール(S!メール)はデフォルト状態では使えません。これはソフトバンクのMMSサーバーが特殊なユーザーエージェント、ユーザーID、パスワードの組み合わせを要求するからで、Nexus One標準搭載のMMSクライアントにはその機能がありません。ただNexus OneのベースになっているAndroidはオープンソースですし、上記設定値はおそらく比較的簡単に変更可能と思われるので、ソフトバンクMMSが利用できるようになるのももうすぐだと思われます。iPhoneのEメール(i)、すなわち@i.softbank.jpのメールアドレスについては、K-9 Mailで普通に利用できます。
(Japanese Only)

投稿者 hiroshiy : 2010年01月25日 01:44

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